②カテゴリーの法則
「あるカテゴリーで一番手になれない場合には、
一番手になれる新しいカテゴリーを作れ」
たとえ顧客の心に最初に入り込まなかったとしても、
希望がない訳ではない。
一番手になれる新しいカテゴリーを見つければいい。
多くのコンピューター会社はこの単純な原則に従ってきた。
一番手はIBM.
その後、こぞってこの分野に同業者が飛び込んできた。
しかし二番手になったのは、それら同業者より後発のDEC。
IBMはコンピュータ業界の一番手。
DECはミニコンピュータ分野で一番手。
電話セールスでコンピュータを売り込むという初めての試みで
同業者がひしめくパーソナルコンピュータの分野に参入したのがデル。
新製品を開発するとき、真っ先に問題にすべきことは
「この新製品は競合商品よりどこが優れているか」ではなくて、
「どこが新しいか」だ。
この新製品はどのカテゴリーで一番手か。
ということだ。